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アレルギー抑制剤に期待

トロピカルテクノセンター(うるま市、TTC)は24日、県内に自生するツバキ類の葉の抽出物から抗アレルギー、抗炎症作用を持つ成分を発見し、2件の国 際特許を出願したことを明らかにした。抗アレルギー剤として、従来、使用されるステロイド剤や非ステロイド剤は、胃腸障害などの問題があり、天然物由来のツバキエキスは安全で効果の高い抗炎症剤として期待できるという。現在、県内の健康食品メーカーと提携し、宮古島市や本部町などに自生するヤブツバキやツバキを利用して、来年3月までに茶パックや粉末などの製品発売を目指す。

特許出願技術の一つは「抗炎症剤」。花粉症や食物アレルギーで発生した炎症を抑える。もう一つは「脱顆粒阻害剤」で、リンパ球細胞内の顆粒にあるアレル ギー原因物質のヒスタミンやプロスタグランジンの放出を抑えることで、アレルギーを抑制する効果が期待でき、市販の抗アレルギー薬のフマル酸ケトチフェン の約1万倍の効果が得られるという。2件は5月9日までに国際特許を出願した。

TTCは発見された物質を「沖縄」や「ツバキ」を意味する言葉を組み合わせて「オキカメリアシド」(Okicamelliaside)と命名。今後は化粧品や医薬品リード化合物などでも製品化を計画している。

研究統括を務める東北大学名誉教授の安元健氏は24日、県庁で記者会見し「ツバキは全国で見ることができる花だが、沖縄で特許を取得することで、他県で製品化されても使用料が得られる。将来的には県内産業の振興につながる」と述べた。



(2006年10月25日 沖縄タイムス朝刊より)