「香りで美肌」、「香りで免疫力アップ」......  ハーブの香りには、こんな効果だって期待できるのです。  そもそも、植物には、どうして香りがあるのでしょうか。



植物が、動物と大きく違う点は、大地に根をはり、自力で移動することが できないということではないでしょうか。 植物は、害虫や病原菌が やってきても、逃げることができません。そのために、抗菌力のある 芳香成分を発してそれらを撃退したり、周りの植物に対し、香りを通じて 情報を伝達する、あるいは、受粉の際に虫達を引き寄せるために香りを 持っているのではないかと考えられています。



このように、植物にとって有効な働きをする芳香成分は、私たち人間の身体にも有効に働いてくれるのです。 前回は、香りの情報が、脳に伝わり、自律神経系、ホルモン系、免疫系のバランスを整えるというお話をしましたが、香りが体内に取り入れられるルートは、脳 からだけではありません。



人間が、呼吸によって吸入した芳香成分は、肺に到達します。そして、 肺胞から周囲の毛細血管に入り、血液循環によって全身をめぐった後、 排出されます。このように、香りの有効成分が全身に伝わることで身体全体の健康、免疫力アップが期待できます。 そして、蓄積せずに最終的には排出されるため、副作用の心配も少ないのです。



また、化粧品や軟膏、アロマオイルによるマッサージなどによって、 皮膚から芳香成分を取り入れる方法もあります。水は分子構造が大きく、 皮膚から吸収することはできません。しかし、芳香成分は分子構造が小さく、皮膚から吸収され、皮膚の健康すなわち美肌効果が期待できます。



そして、皮膚の奥にある毛細血管やリンパ管に伝わることで全身へ流れることができるのです。さらに、皮膚から全身をめぐる場合、胃や肝臓で分解されること がないという利点もあります。